証明写真

証明写真アプリ・証明写真機・コンビニ印刷・写真館の違い|どれを選ぶか

証明写真アプリ・証明写真機・コンビニ印刷・写真館を並べて比べるイラスト

写真を用意する手段は4つあります。証明写真アプリ、証明写真機、ブラウザで作ってコンビニで印刷するサービス、写真館です。違いは料金よりも「撮影の条件を誰が整えるか」にあります。アプリとコンビニ印刷は自分で光と背景を整え、証明写真機と写真館は機材や人が整えてくれます。

急ぎで安く済ませたいならアプリかコンビニ印刷、パスポートのように規格が細かい申請や、部屋が暗くて撮影環境を作れないときは証明写真機か写真館、というのが大まかな分け方です。以下、証明写真アプリを「アプリ」、証明写真機を「写真機」と略して書きます。この記事では4つの違いを表で並べたうえで、アプリを選ぶときの確認点、顔写真を外部のサービスに預けることの考え方、提出先ごとの加工の扱いまで整理します。料金の相場は機械・写真館・コンビニの料金比較、コンビニ各社の操作はコンビニ証明写真のガイドで詳しく扱っているので、ここでは選び分けに絞ります。

4つの手段を一覧で比べる

公式ページで確認できた内容をもとに並べました。写真機と写真館の料金は機種・店舗・プランで変わるため、公式に明記されている例を載せています。

手段撮影の条件を整えるのは印刷の経路料金の例受け取りまで向かない場面
アプリ自分コンビニのプリントサービスか自宅のプリンター履歴書カメラはアプリ無料、コンビニ印刷代は30〜60円とストアで案内撮影から数分明るい部屋や無地の壁がない。規格の細かい申請
ブラウザで作成+コンビニ印刷(マイ証明写真)自分コンビニのマルチコピー機作成無料・印刷は4枚200円作成数分、印刷はその場撮影環境を自分で作れない
写真機機械(照明・距離・背景が固定)その場で印刷DNPのKi-Re-i最上級セット1,600円Ki-Re-iは注文完了から最短5分近くに設置場所がない。何度も撮り直したい
写真館撮影スタッフ店頭で受け取り、またはダウンロードカメラのキタムラ スタンダード2,480円(税込)から最短10分、手作業レタッチは最短1時間今日中に安く済ませたい

表を縦に見ると、アプリとコンビニ印刷は「自分で撮る」側、写真機と写真館は「撮ってもらう」側に分かれます。安さと時間の自由度は前者、撮影の失敗しにくさは後者が上です。

アプリでできること

アプリは、スマホで撮った写真を提出用の形に仕上げる道具です。多くは次の機能を持っています。

  • 撮影時のガイド枠(顔の位置と大きさの目安)
  • 用途別のサイズへの切り抜き(履歴書、免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
  • 背景の除去や色の置き換え
  • 肌や明るさの補正
  • L判などの用紙に複数枚を並べる面付け
  • コンビニのプリントサービスへの登録、または画像の書き出し

たとえばIndeedが提供する「履歴書カメラ」は、App Storeで「パスポート、免許証、マイナンバー、履歴書などにも使える各種証明写真の撮影、印刷ができる無料のアプリ」と説明されています。印刷はコンビニか家のプリンターで行い、費用については「必要なのは印刷代のみ」「コンビニ印刷を利用すれば30-60円」としています。同じページには「iPhoneのみ対応」の表示もあり、アプリごとに対応OSが違う点は選ぶ前に確認が要ります。

アプリの「無料」はどこまでか

多くはダウンロード無料ですが、印刷代は別にかかります。コンビニで印刷する場合は、店のコピー機で表示される料金を支払います。自宅で印刷するなら、写真用紙とインクの代金が実質の費用です。

アプリによっては、背景の色を増やす、補正を強くする、透かしを消す、といった機能が有料になっていることがあります。App Storeや Google Play のアプリページには、アプリ内課金があるかどうかが表示されるので、インストール前にそこを見ておくと、使い始めてから料金に気づくことを避けられます。

自宅のプリンターで印刷する場合は、用紙の選び方にも注意します。パスポートの窓口は「写真専用紙を使用している」ことを条件にしており、普通紙に印刷した写真は使えません。

アプリを選ぶときの確認点

アプリの数は多く、比較記事のランキングも入れ替わります。機能の多さより、自分の用途に必要な条件を満たしているかで選ぶほうが外れにくくなります。

確認すること見るポイント
対応サイズ使う用途のサイズが一覧にあるか。資格試験などで独自サイズを指定されたときに、縦横のミリ数を入力できるか
印刷の経路よく行くコンビニで印刷できるか。自宅プリンター前提のアプリもある
補正の強さ補正をオフにしたり弱めたりできるか。パスポートなど加工に厳しい申請では補正なしで出力したい
データの書き出しWeb申請用に画像データを保存できるか。マイナンバーカードのオンライン申請はJPEG、幅・高さ480〜6000ピクセル、20KB〜7MB
対応OSiPhoneのみ、Androidのみのアプリがある
画像の扱い撮った顔写真をサーバーに送るか、送るならどう扱うかを利用規約とプライバシーポリシーで確認する

顔写真を外部のサービスに預けることの考え方

提出する顔写真は、本人確認に使われます。アプリやWebサービスの中には、背景の除去や補正をサーバー側で処理するものがあり、その場合は写真がいったんサービス側に送られます。スマホの中だけで処理が終わるのか、外部に送るのかは、見た目では区別がつきません。

判断の材料になるのは、利用規約とプライバシーポリシーです。見るのは「画像を保存するか」「何の目的で使うか」「第三者の処理エンジンを使うか」の3点です。マイ証明写真の利用規約にも、サービス提供・品質改善・トラブル対応の目的で画像データを保存・処理する場合があること、補正の一部に第三者のAI処理エンジンを使う場合があることを書いています。

写真機にも、撮影データをスマホに移すサービスがあります。DNPのKi-Re-iは無料アプリ「Ki-Re-i Photo」で証明写真に印字されたQRコードを読み取ってデータを保存する仕組みで、Photo Meの「i-keep」は有料で、データの保存期間は6か月間と公式サイトに書かれています。どの手段でも、データがどこに、いつまで置かれるかは確認できます。気になる人は、使う前に一度読んでおくと安心です。

提出先によって違う「加工」の扱い

アプリやWebサービスの補正機能は便利ですが、提出先によっては加工そのものが問題になります。公的な申請の扱いを並べると、次のとおりです。

  • パスポート:宮城県の旅券窓口は「画像を加工するなど画像処理をしている」写真を、大阪府は「修正したもの」「左右反転しているもの」を不適当な例に挙げています。大阪府は、スマートフォンの自撮りで画像が反転している写真は受付できないとも明記しています
  • マイナンバーカード:マイナンバーカード総合サイトは「対面での本人確認に支障をきたす加工が施された写真は不可」とし、オンライン申請では「画像編集ソフトで加工された画像などは、受け付けできない場合があります」と案内しています
  • 運転免許証:警視庁は「個人識別が容易にできるもの」を条件にしています。同じページで「運転免許証用の写真は係員が撮影します」とも案内しており、写真の持参が要る手続きかどうかは都道府県ごとに確認が要ります
  • 履歴書:法令上の規格はなく、応募先の判断です。明るさの調整程度で困ることは少ない一方、実物と印象が違うほどの補正は面接で違和感につながります

つまり、補正機能の多さはパスポート用には利点になりません。パスポート用は補正を切って撮るか、照明が固定された写真機や写真館を使うほうが、窓口で撮り直しを求められる可能性を下げられます。規格の細部はパスポートの証明写真規格とマイナンバーカードの証明写真にまとめています。

アプリやブラウザで作るときに失敗しやすい点

自分で撮る手段に共通する失敗は、撮影よりも仕上げと印刷の段階で起きがちです。よく見かけるものを並べました。

起きること原因防ぎ方
髪の毛の縁が不自然に切れる背景の自動切り抜きが細い髪を背景と判断した背景と髪の色の差が大きい壁の前で撮る。切り抜き後に拡大して確認する
顔色が実物より白い・赤い補正の強さと照明の色補正を弱め、照明の色を昼白色などにそろえて撮り直す
印刷したら規定より小さい印刷時に用紙に合わせて縮小された、または別サイズを選んでいた印刷後に定規で縦横を測る。ずれていたらサイズ選択と印刷設定を見直す
左右が反転しているインカメラの保存設定分け目やほくろの位置を実物と比べる
6か月より前の写真を使ってしまった以前のデータを使い回した提出前に撮影日を確認する

印刷サイズのずれは、提出先で初めて気づくと取り返しがつきません。4枚のうち1枚を切り離し、まず定規を当てる習慣をつけておくと安心です。撮影そのものの注意点は、自宅撮影の記事に失敗例の表をまとめています。

Web申請用のデータが要るとき

紙ではなく画像データで出す手続きが増えています。マイナンバーカードのオンライン申請は、JPEG・RGBカラー・20KB〜7MB・幅と高さが480〜6000ピクセルという条件です。データが要るときは、手段ごとに受け取り方が違います。

  • アプリ:画像の書き出し機能があれば、スマホに保存してそのまま使える。書き出し時のサイズと形式を確認する
  • 写真機:Ki-Re-iは無料アプリ「Ki-Re-i Photo」でプリントのQRコードを読み取り保存する。Photo Meはi-keep対応機で有料、保存期間は6か月間
  • 写真館:カメラのキタムラはWEB申請用データが撮影料金に1,200円の追加(税込)
  • ブラウザ作成+コンビニ印刷:マイ証明写真は紙に印刷するためのサービスです。データの提出には、自分で撮った元の写真を提出先の条件に合わせて使います

スマホで撮った元の写真は手元に残るので、紙はコンビニで印刷し、データの提出には元写真を使う、という組み合わせもできます。その場合も、加工した画像を受け付けない提出先があることは同じです。保管と使い回しの考え方は写真データの保存と使い回しの記事にあります。

写真機が向いている場面

強みは、照明・カメラとの距離・背景が機械側で固定されていることです。自宅で影が消えない、部屋が暗いといった悩みが最初から起きません。DNPのKi-Re-i最上級1,600円セットは、ガラス越しに自分の顔を見ながら撮影でき、撮り直しは4回まで、肌補正や背景色の変更も選べます。

Photo Meは公式サイトで「日本全国1万ヵ所以上」に写真機を展開しているとし、背景色を9色から選べる機種や、マイナンバーカードを機械から直接申請できる機種があると案内しています。ただし機能は機械ごとに違い、対応機種は設置場所検索で調べる必要があります。マイナンバーカード総合サイトも、申請方法の一つに「まちなかの証明写真機からの申請方法」を挙げています。

一方で、設置場所まで行く必要があり、撮り直しの回数にも上限があります。夜間は設置先の施設が閉まっていて使えないこともあります。

写真館が向いている場面

就職活動や受験など、印象まで作り込みたいときは写真館です。姿勢や表情をその場で直してもらえるのは、自分で撮る手段にはない利点です。カメラのキタムラの公式料金表(税込)では、スタンダードが2,480円・最短10分、自動レタッチ付きの印象アップ仕上げが3,780円・最短10分、手作業レタッチ付きのこだわり仕上げが5,780円・最短1時間、カウンセリング付きのプロ仕上げが9,980円・最短3日です。

データが要る場合は追加料金がかかります。同じ料金表では、プリントとデータのセットが撮影料金に900円、WEB申請用データが1,200円の追加です。プリントは1カット4枚1組(縦4.5cm×横3.5cm以上は2枚1組)とされています。

ブラウザで作ってコンビニで印刷する手段が向いている場面

マイ証明写真は、アプリを入れずにブラウザで写真を仕上げ、コンビニのマルチコピー機で印刷するサービスです。会員登録もアプリのダウンロードも要りません。作成までは無料で、料金はコンビニで印刷するときだけかかり、L判の写真用紙に4枚で200円です。

  • 写真をアップロードし、用途からサイズを選ぶ(一覧にないサイズは縦横のミリ数を入力できる)
  • 背景を切り抜いて証明写真でよく使われる色に置き換え、美肌補正をかけられる
  • 画面に出るQRコードか印刷番号で、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマートなどのマルチコピー機から印刷する(番号は発行から3日間有効)
  • 作成は何度でもやり直せるので、プレビューを見て撮り直してから作り直せる

アプリとの違いは、スマホの容量や対応OSを気にしなくてよいことと、印刷先がコンビニのマルチコピー機に決まっていることです。自宅のプリンターで印刷したい人や、画像データだけを書き出して使いたい人には、書き出し機能のあるアプリのほうが合います。

撮影の条件を自分で整える点はアプリと同じなので、光と背景が用意できないときに失敗しやすいのも同じです。パスポートのように加工の扱いが厳しい用途では、補正を控えめにするか、写真機・写真館を検討してください。自宅での撮り方は自宅撮影の準備と設定の記事、店ごとの操作はコンビニで証明写真を印刷するにあります。

赤ちゃんや子どもの写真はどれで撮るか

パスポートやマイナンバーカードは、赤ちゃんにも写真が要ります。座っていられない年齢だと写真機の椅子では撮れないため、自宅で撮る手段が現実的な選択肢になります。

マイナンバーカード総合サイトは、立位や座位が保てない場合について「無地の明るい色のシーツの上に仰向けで横になり、顔の正面からの撮影も可」とし、補助者が支える場合は写り込まないよう注意を促しています。大阪府の旅券窓口も、座れない場合は無地で淡い色のシーツに寝かせて真上から撮影したものを認めています。どちらも、寝かせて真上から撮る方法が公的に案内されているということです。

この撮り方なら、アプリでもブラウザ作成でも同じように仕上げられます。親の手や服の袖が写り込んでいないか、目が開いているかを確認してから印刷してください。撮り方の詳細は子どもの写真の撮り方の記事で扱っています。

状況別の選び分け

よくある状況ごとに、最初に検討する手段を並べました。どれも「これしか使えない」わけではなく、失敗しにくい順の目安です。

状況最初に検討する手段理由
夜のうちに履歴書用を用意したいアプリ、またはブラウザ作成+コンビニ印刷24時間営業のコンビニなら深夜でも印刷できる。明るい部屋で撮れることが前提
パスポートを申請する写真機・写真館顔の寸法(頭頂からあごまで34mm±2mm)と加工の扱いが厳しい
マイナンバーカードをスマホで申請するスマホで撮った写真をそのまま使うオンライン申請は画像データで出す。加工した画像は受け付けない場合がある
就職・受験で印象を作り込みたい写真館姿勢や表情をその場で直してもらえる
用途違いで何種類も要るアプリ、またはブラウザ作成+コンビニ印刷1回の撮影からサイズ違いを作り分けられる
部屋が暗い、無地の壁がない写真機照明と背景が機械で固定されている

当日中に用意する場合の選択肢は当日仕上げの選択肢の比較、深夜や早朝の場合は24時間いつでも用意するときの手順で詳しく書いています。

よくある質問

写真機は夜でも使えますか。

写真機そのものは動いていても、駅や商業施設の中にある機械は施設の営業時間に左右されます。夜に用意する必要があるなら、設置場所の営業時間を先に調べるか、24時間営業のコンビニで印刷できる手段を選ぶと確実です。

アプリで作った写真は、履歴書やパスポートに使えますか。

提出先の規格(サイズ・背景・撮影から6か月以内など)を満たしていれば使えます。ただしパスポートは画像処理した写真を不適当としているため、補正を切って撮るか、写真機・写真館を検討してください。

アプリと写真機、どちらが安いですか。

アプリは本体が無料のものが多く、費用は印刷代が中心です。写真機は機種とプランで変わり、DNPのKi-Re-i最上級セットは1,600円です。料金の比較は機械・写真館・コンビニの料金比較の記事にまとめています。

アプリを入れずに作れますか。

作れます。マイ証明写真はブラウザで写真を仕上げ、コンビニのマルチコピー機で印刷します。会員登録もアプリのダウンロードも要りません。

写真機で撮った写真をデータでもらえますか。

機種によってはもらえます。Ki-Re-iは無料アプリでプリントのQRコードを読み取って保存でき、Photo Meのi-keepは有料で、保存期間は6か月間です。

自宅のプリンターで印刷した証明写真は使えますか。

写真用紙に印刷し、サイズと画質が規格を満たしていれば使える場面はあります。パスポートは「写真専用紙を使用している」ことを条件にしているので、普通紙は避けてください。

顔写真をアプリに渡して大丈夫か心配です。

画像を外部に送るか、保存するか、何に使うかは、アプリやサービスの利用規約とプライバシーポリシーに書かれています。使う前に確認し、納得できない場合は写真機や写真館を選ぶのも一つの判断です。

就職活動でアプリの写真を使うと不利になりますか。

アプリで作ったかどうかで扱いを変えるという公的な決まりはなく、判断は応募先次第です。明るさや姿勢が整っていれば見分けはつきにくい一方、表情や姿勢まで作り込みたいなら写真館でプロに直してもらうほうが確実です。