証明写真

マイナンバーカードの証明写真|45×35mmの規定・NG例と不備の対処

マイナンバーカードの申請に使う証明写真のイラスト

マイナンバーカードの写真は、郵送申請なら縦45mm×横35mm、オンライン申請ならJPEG形式で幅・高さとも480〜6000ピクセルのデータを使います。どちらも条件は「最近6ヶ月以内に撮影」「正面、無帽、無背景」。白黒でも受け付けられます。

差し戻しの原因で一番多いのは写真です。マイナンバーカード総合サイト(地方公共団体情報システム機構=J-LISが運営)は、2020年の告知で、オンライン申請の再申請のうち8割弱が顔写真の不備によるものだと公表しています。落とされる理由の多くはサイズより写り方にあります。この記事では、公式の規定、申請方法ごとの写真の扱い、NGとされる具体例、子どもや特別な事情がある場合の扱い、不備の連絡が来たあとの再申請までを順に整理します。

マイナンバーカード用写真のサイズと条件

公式の「顔写真のチェックポイント」に書かれている条件を表にしました。

項目条件
撮影時期最近6ヶ月以内
向き・背景正面、無帽、無背景
色白黒でも可
加工対面での本人確認に支障をきたす加工は不可
郵送申請のサイズ縦4.5cm×横3.5cm。裏面に氏名と生年月日を記入
オンライン申請のデータjpeg形式、RGBカラー、20KB〜7MB、幅480〜6000ピクセル×高さ480〜6000ピクセル

写真の中の顔の位置にも目安があります。公式ページの見本図では、写真の縦45mmのうち頭頂からあごまでが34±2mm、写真の上端から頭頂までが4±2mm、写真の左右の端から顔の中心までが17±2mmとされています。胸から上が入り、顔が中央に来る構図にすれば、この範囲に収まりやすくなります。

貼った写真は、カード上では縦2.75cm×横2.20cmに縮小されます。小さくなるぶん、ピンぼけや顔の影は目立ちます。しかもカードの有効期限は、発行時に18歳以上なら発行から10回目の誕生日まで、18歳未満なら5回目の誕生日まで。窓口で身分証として出すたびに、同じ写真を長く見せることになります。

45×35mmはパスポートと同じ寸法です。FAQでも「パスポートサイズは、様々な証明書にも使われている一般的なサイズ」と説明されています。ただしパスポートのほうが目の周りや加工の扱いが細かいため、流用する場合は両方の条件を満たしているか確かめてください。

申請方法は4つ、写真の出し方がそれぞれ違う

交付申請書が手元にあれば、次の4つのうちどれでも申請できます。紙の写真が要るのは郵送申請だけです。

申請方法写真の出し方気をつける点
スマートフォン申請書のQRコードを読み取り、写真データをアップロードインカメラでの自撮りは顔が近くなりやすい。heic形式は不可
パソコン申請書IDを入力し、写真データをアップロード画像編集ソフトで加工した画像は受け付けられない場合がある
まちなかの証明写真機機械の中で撮影して、そのまま送信申請できる機械とできない機械がある
郵送交付申請書に45×35mmの写真を貼り、封筒で送る写真用紙に印刷したものを使う。裏面に氏名と生年月日

オンライン申請で写真データを出すとき

FAQでは、形式について「jpeg、jpg ※heicは不可」と明記されています。iPhoneの標準設定で撮った写真はheic形式で保存されていることがあるため、アップロードの前に形式を確認してください。容量は20KB〜7MBで、スマートフォンで普通に撮った写真ならたいてい収まります。

アップロードの流れは、顔写真登録のページで「アップロード」を押し、フォトライブラリなどから写真を選び、「確認」を押す3手順です。

証明写真機から申請するとき

タッチパネルで「個人番号カード申請」を選び、撮影用のお金を入れて、交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざします。あとは画面の案内に沿って必要事項を入力し、撮影して送信します。対応事業者として公式に載っているのは、DNPフォトイメージングジャパン、ME Group Japan、北菱プリントテクノロジー、三吉工業の4社です。設置されている機械が申請に対応しているかは、撮影前に画面で確かめるのが確実です。

申請からカードが届くまで

公式案内によると、申請から市区町村が交付通知書を発送するまでは「概ね1か月間」。ただしこれは申請書に不備がない場合の目安です。写真で差し戻されると、その分だけ受け取りが遅れます。オンライン申請と証明写真機からの申請なら、郵便による申請より数日早く届くとも書かれています。

写真はどこで撮るか:スマートフォン・証明写真機・写真館

写真を用意する手段は大きく3つあります。どれが向くかは、申請方法と、自分で写りを確かめたいかどうかで決まります。

手段向いている場面向かない場面
スマートフォンで撮るオンライン申請。何枚も撮って選びたいとき無地の壁がない部屋。一人で撮ると顔が近くなりやすい
まちなかの証明写真機申請まで一度に済ませたいとき。照明と背景が整っている対応していない機械がある。撮り直しの回数は機械の設定次第
写真館写りを整えてもらいたいとき。乳幼児や撮影に介助が要る場合予約や営業時間の制約がある

スマートフォンで撮る場合も、郵送申請に使うなら最後は写真用紙への印刷が要ります。印刷まで含めた流れは、この記事の後半で説明します。

不備になる典型パターン(公式のNG例)

公式ページが「不適切な写真の例」として挙げているものを、5つのまとまりに分けて並べます。

寸法・向き・背景

  • 顔の位置が片寄っている
  • 顔が横向き、または左右に傾いている
  • 椅子などの背景がある、背景に影や柄がある

同じ告知では、不備の例として「レンズに近寄りすぎて撮影(自撮りなど)している」「室内で撮影されており、背景に障害物(家具の一部等)が映り込む」の2つが名指しされています。どちらも自宅で自撮りしたときに起きやすい失敗です。

眼鏡・帽子・ヘアバンド

  • 眼鏡のフレームが目にかかっている
  • フレームが非常に太く、目や顔を覆う面積が大きい
  • 照明が眼鏡に反射している
  • 幅の広いヘアバンドや帽子で頭部が隠れている
  • サングラスをかけていて人物を特定できない

人物を特定しにくい写り方

  • 瞳がフラッシュなどで赤く写っている
  • 平常の顔貌と著しく異なる
  • 顔に影がある
  • ピンボケや手振れで不鮮明

髪型・装飾品

  • 前髪が長すぎて目元が見えない、顔の輪郭が隠れる
  • 顔や頭の輪郭、顔の器官が隠れる装飾品がある
  • 頭髪のボリュームが大きく、顔の面積が小さい

デジタル写真の品質

  • ノイズ(画像の乱れ)がある
  • ドット(網状の点)やインクのにじみがある
  • ジャギー(階段状のギザギザ模様)がある
  • 変形やマスキング(縁取り)などの画像処理をしている

インクのにじみやドットは、家庭用プリンターで普通紙に印刷したときに出やすい不備です。普通紙への印刷については、FAQが「不備になる可能性がございますので、写真用紙への印刷をお願いいたします」と答えています。

メガネ・カラコン・帽子・マスクはどこまで許されるか

よく迷う身につけ物について、公式の記載と無難な対応を並べます。

身につけ物公式の扱い無難な対応
メガネ着用そのものは禁止されていない。フレームが目にかかる、太くて顔を覆う、照明が反射するものは不適切細いフレームなら掛けたままでよい。反射が消えないときは外して撮る
サングラス人物を特定できないものは不適切外す。医療上の理由で日常的に着けている場合は後述の申し出を使う
帽子・ヘアバンド頭部が隠れるものは不適切。条件は「無帽」外す。宗教上・医療上の理由がある場合は後述
カラーコンタクトチェックポイントに専用の項目はない「平常の顔貌と著しく異なる」と判断されないよう、普段と違う色や大きさのものは外す
マスクマスクを名指しした項目はない。輪郭や顔の器官が隠れる装飾品等は不適切外して撮る

メガネの反射は、照明をレンズの正面から外すと消えやすくなります。具体的な角度の付け方は証明写真とメガネにまとめています。

加工はどこまで許されるか

基準は「対面での本人確認に支障をきたす加工」かどうかです。オンライン申請の規定には「画像編集ソフトで加工された画像などは、受け付けできない場合があります」という注記もあります。

目を大きくする、輪郭を細くするといった顔の形が変わる加工は、この基準に正面から当たります。明るさを少し上げる程度なら顔の形は変わりませんが、どこまでが許されるかの線は公表されていません。窓口では、カードの写真と本人の顔を見比べて確認します。確実に通したいなら、補正は最小限にとどめてください。

サイズが数ミリずれていたら撮り直しになるのか

違うサイズの写真を貼ってしまった場合、FAQは、トリミングして規定サイズにできるものなら不備とせずに発行手続きを進める、と答えています。

一方で、どこまでの差なら有効かは「写真の解像度や、写真全体に占める顔の大きさの割合などの状況によって異なる」とされ、「すべての場合で有効となるわけではありません」とも書かれています。数ミリのずれで即座に差し戻されるとは限りません。ただ、救われるかどうかは写真ごとの判断です。最初から45×35mmで用意しておくのが確実です。

郵送申請で写真を貼るときの注意

写真の貼り方は、FAQで次のように案内されています。

  1. 写真の裏面に氏名と生年月日を書く。はがれたときに誰の写真か分かるようにするため
  2. 糊付けして、交付申請書の顔写真貼付欄に貼る
  3. 申請書の記入内容を確かめて、同封の封筒に入れる

裏面に書くときは、細いペンで軽く書きます。強く押すと表面に跡が浮き、顔の判別に響くことがあります。写真は写真用紙に印刷したものを使ってください。家庭用プリンターで普通紙に出したものは、先ほどのにじみやドットの不備にかかりやすくなります。

子ども・赤ちゃんの写真の扱い

2024年12月2日から、申請時に1歳未満の子のマイナンバーカードには顔写真が付かなくなりました。FAQにも「顔写真の撮影・提出は不要です」とあります。

1歳以上の幼児については、次の4点に注意して撮るよう案内されています。

  • なるべく顔を正面にする(顔が見えない写真は不備)
  • 目を開けている(障がいなど特別な事情がない限り、寝顔は不備)
  • 1人で座れない場合は、無地のシーツなどの上に寝かせて撮る(背景に柄があると不備)
  • 抱いて撮る場合は、支える手などが顔にかからないようにする

寝かせて撮るときは、真上からスマートフォンを構えると顔が正面を向きやすくなります。声をかける人をカメラのすぐ後ろに立たせると、視線もそろいます。家での撮り方は子供の証明写真でも紹介しています。

宗教上・医療上の理由、撮影が難しい事情があるとき

やむを得ない理由で規格どおりの写真が撮れない人向けには、例外の扱いが設けられています。対象として挙げられているのは次のような人です。

  • ターバンやヒジャブなど、宗教上の理由で頭部を覆っている人
  • 医療上の理由で、日常的にウィッグや帽子、眼帯、サングラスを着けている人
  • 怪我などで包帯を巻いている人
  • 立位や座位が保てない幼児や障がいのある人、寝たきりの人
  • 顔に麻痺がある、視線が定まらない、目が開けられない人
  • 車椅子やチューブが写り込んでしまう人

申し出の仕方は2通りです。郵送申請なら、交付申請書の表面の氏名欄に「病気により片目が開かない」のように具体的な理由を書いて送ります。もう一つは、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に電話して申請書IDを伝えます。市区町村の窓口で、理由と申請書IDを伝える方法も案内されています。

どの方法でも、顔の輪郭が分かる範囲に収まっていることが前提です。暗い、トリミングできないといった規格外の写真は、事情とは別に不備になる場合があるとされています。

不備の連絡が来たときの再申請の流れ

写真に不備があると、申請方法に応じて次の連絡が届きます。

申請方法届くものやること
オンライン申請不備の内容と再申請用URLが書かれたメールURLから、撮り直した写真で再申請する
郵送申請不備のあった申請書原本、不備通知書兼再交付申請書、返信用封筒不備の内容を確かめ、再申請書と封筒を使って送り直す

再申請の前に、通知に書かれた不備の項目を上のNG例と照らし合わせてください。同じ撮り方のまま撮り直すと、同じ理由で戻ってきます。背景の影なら壁から離れる、顔が小さいならカメラに近づく、というように原因ごとに撮り方を変えるのが近道です。

手元の写真から用意する手順

オンライン申請なら、スマートフォンで撮った写真データをそのまま使えるので、紙に印刷する必要はありません。証明写真機から申請する場合も、撮影から送信までその場で終わります。紙の写真が要るのは、郵送申請で交付申請書に貼るときです。そのときの流れは次のとおりです。

  1. 無地の明るい壁の前に立ち、壁から少し離れて正面から胸から上を撮る
  2. 写真をアップロードし、マイナンバーカード用のサイズを選ぶ
  3. 顔の位置と明るさを確認する。背景は切り抜いて無地の色に置き換えられる
  4. 発行された印刷番号かQRコードを持って、コンビニのマルチコピー機で印刷する
  5. カット線に沿って切り、裏面に氏名と生年月日を書いて貼る

マイ証明写真は会員登録もアプリも不要で、作るところまでは無料です。料金はコンビニで印刷するときだけで、L判の写真用紙に4枚で200円。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマートなどのマルチコピー機で印刷でき、24時間営業の店ならいつでも受け取れます。作り直しは何度でもできるので、不備の連絡を受けて撮り直すときにも使えます。自宅での撮影の準備は証明写真を自分で作る全手順を参考にしてください。規格に沿って作るページはマイナンバーカードの写真を自分で撮るです。

よくある質問

スマートフォンで撮った写真でも申請できますか

できます。FAQの回答は「申請可能です。顔写真のチェックポイントをご確認のうえ、撮影をお願いいたします」です。インカメラで腕を伸ばして撮ると顔が近くなりすぎるので、誰かに撮ってもらうか、スマートフォンを固定してタイマーで撮ってください。

撮影から何か月前までの写真が使えますか

最近6ヶ月以内に撮影したものに限られます。それより古い写真は撮り直してください。

白黒の写真でも受け付けられますか

白黒でも可と明記されています。ほかの条件(正面、無帽、無背景、6ヶ月以内)は白黒でもカラーでも変わりません。

髪を下ろしていても大丈夫ですか

目元と顔の輪郭が見えていれば問題ありません。前髪が目にかかる、頬の輪郭が髪で覆われるといった場合は、ピンで留めるなどして整えてから撮ってください。

家族の集合写真から自分の顔だけ切り出して使えますか

避けたほうが無難です。切り出した写真は顔の位置が片寄りやすく、背景に物も写り込みやすいため、NG例に当てはまりがちです。単独で撮り直してください。

市役所で写真を撮ってもらえますか

FAQによると、役所で撮影できるかどうかは市区町村によって対応が違います。お住まいの市区町村に問い合わせてください。

1歳の誕生日を過ぎてから申請する場合、写真は要りますか

顔写真なしのカードは、申請時に1歳未満の場合の扱いです。1歳以上で申請するなら写真が必要なので、上の幼児向けの注意点に沿って撮ってください。

まとめ

  • 郵送申請は縦45mm×横35mm、オンライン申請はjpeg形式・480〜6000ピクセルのデータ。どちらも6ヶ月以内・正面・無帽・無背景
  • 差し戻しの原因で最も多いのは写真。近寄りすぎた自撮りと、背景に家具が写り込んだ室内写真が名指しされている
  • メガネは反射とフレームに注意。サングラス・帽子は外し、宗教上・医療上の理由がある場合は申し出の手続きを使う
  • 1歳未満は顔写真不要。不備の連絡が来たら、通知に書かれた項目を直してから再申請する

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