資格試験の証明写真|主要試験のサイズ一覧と準備の手順

資格試験の証明写真は、試験ごとにサイズも出し方も違います。宅地建物取引士試験の郵送申込みは縦4.5cm×横3.5cm、行政書士試験の郵送申込みは縦4cm×横3cm、英検1〜3級の本人確認票は縦3cm×横2.4cmです。最近はインターネット申込みで写真をデータとして出す試験も増え、紙の写真そのものが要らない場面もあります。
ひとつの試験に合わせて用意した写真が、次の試験ではサイズ違いで使えない。そんな行き違いは珍しくありません。この記事では、実施団体の公式案内で確認できた規定をもとに、主な試験の早見表、試験ごとの細かな条件、撮影時期、データ提出の注意点、裏面への記入、複数の試験を受けるときの準備までを整理します。規定は年度で変わることがあるため、最終的な判断は必ずその年度の受験案内で行ってください。
資格試験の写真は「受験案内が唯一の正解」
最初に押さえたいのは、ネット上の情報よりもその年度の受験案内が優先されることです。実施団体は申込み方法の変更にあわせて写真の規定も見直します。同じ試験でも、Web申込みを始めた年から紙の写真がデータのアップロードに変わった、という例があります。国の方針で写真のサイズや撮影時期がそろえられた結果、規定そのものが変わった試験もあります。
受験案内で確認する項目は次のとおりです。
- 写真を紙で貼るのか、データでアップロードするのか
- サイズ(縦×横)と、顔の大きさの指定があるか
- いつまでに撮った写真が有効か(6か月以内・3か月以内・当該年の1月1日以降など)
- カラー指定か、白黒でもよいか
- 背景・眼鏡・マスクなどの条件
- 用紙の指定と、裏面への記入事項
主な資格試験の写真規定一覧
2026年9月時点で、各実施団体の公式案内から確認できた内容です。
| 試験 | 紙の写真 | データで出す場合 | 撮影時期 |
|---|---|---|---|
| 宅地建物取引士試験 | 縦4.5cm×横3.5cm(ふちなし・顔の縦3.2〜3.6cm) | 縦900×横720ピクセル以上、JPGまたはPNG | 当該年の1月1日以降 |
| 行政書士試験 | 縦4cm×横3cm・カラー(顔は3cm程度) | 高さ320×幅240ピクセル・カラー | 受験願書提出前3か月以内 |
| 司法書士試験・土地家屋調査士試験 | 縦4.5cm×横3.5cm | ― | 提出の日前6月以内 |
| 社会保険労務士試験(インターネット申込み) | ― | JPG・JPEG、容量の目安は上限3MB、カラー | 申込前6か月以内 |
| CFP資格審査試験 | 本人確認書類がない人のみ縦4.5cm×横3.5cm | ― | ― |
| 英検(1〜3級) | 縦3cm×横2.4cmを本人確認票に貼る | ― | ― |
| 危険物取扱者試験 | 受験票に貼付(写真専用紙にプリントしたもの) | ― | ― |
| 日商簿記検定(大阪商工会議所の案内) | 持ち物は顔写真つき身分証明書 | ― | ― |
「―」は、公式案内にその項目の定めがないか、今回の確認で数字を特定できなかった欄です。寸法を特定できなかった試験は、受験票や願書の写真欄の案内で確認してください。
サイズは大きく3つの区分に分かれる
試験ごとに違うとはいえ、出てくる寸法はおおむね3つにまとまります。
| 区分 | サイズ(縦×横) | 公式案内で確認できた例 |
|---|---|---|
| 大きめ | 45×35mm | 宅地建物取引士試験(郵送)、司法書士試験、土地家屋調査士試験、CFP資格審査試験(本人確認書類がない場合) |
| 標準 | 40×30mm | 行政書士試験(郵送)、TOEIC L&R 公開テスト |
| 小さめ | 30×24mm | 英検1〜3級の本人確認票 |
この3つに収まるのは偶然ではありません。内閣府の規制改革チームは2021年5月の資料で、身分証や資格試験の写真について、特別な事情がなければサイズを「運転免許証サイズ」「履歴書サイズ」「試験用に使用されることの多い大型サイズ(縦6.0cm×横4.0cm)」「パスポート規格」の4種に集約し、撮影時期を「6カ月以内」にそろえる方針を示しました。ここに入っている大型サイズを求める試験に当たったときも、慌てずに受験案内の数字どおり作れば足ります。
サイズ違いの写真を切って使うのはやめておきましょう。顔の大きさと余白のバランスが崩れ、不備と判断されやすくなります。用途別の一覧は証明写真のサイズ一覧にまとめています。
試験ごとの規定を見る
宅地建物取引士試験(郵送は縦4.5cm×横3.5cm)
不動産適正取引推進機構の案内では、郵送申込みの写真は「縁なしで縦4.5㎝、横3.5㎝のもの」で、頭頂からあごまでが3.2cm以上3.6cm以下と決められています。証明写真機で紙の大きさが合っていても、顔の寸法がこの範囲を外れると受理できないと明記されているので、仕上がりを定規で測っておくと安心です。「パスポート(旅券)申請に使っても受理される証明写真」を用意するよう求めている点も、準備の目安になります。
インターネット申込みでは、縦900ピクセル以上・横720ピクセル以上の画像をアップロードし、システム側で顔の大きさと位置を調整します。カラーでも白黒でもかまいません。受理されない写真の例として、マスクの着用、眼鏡への光の反射、アプリで加工しているおそれのある写真、出来上がった写真をもう一度撮ったものなどが挙げられています。
行政書士試験(郵送は縦4cm×横3cm)
行政書士試験研究センターの令和8年度の案内では、郵送申込みの写真は正面上半身の縦4cm×横3cmのカラー写真で、顔の大きさは3cm程度です。撮影時期は受験願書提出前3か月以内と、ほかの試験より短く設定されています。インターネット申込みでは高さ320・幅240ピクセルのカラー画像を使います。眼鏡をかけて受験する人は、当日使う眼鏡をかけた状態で撮るよう案内されています。
司法書士試験・土地家屋調査士試験(縦4.5cm×横3.5cm)
法務省は令和5年度の試験から、写真のサイズを「5cm平方形」から縦4.5cm×横3.5cm(パスポートサイズ)に改め、撮影時期を「提出の日前3月以内」から「6月以内」に延ばしました。過去の合格体験記や古い受験情報では5cm四方と書かれていることがあるため、読み違えに気をつけてください。
社会保険労務士試験(インターネット申込みはデータ)
社会保険労務士試験のインターネット申込みでは、顔写真をデータでアップロードします。ファイル形式はJPGまたはJPEG、容量の目安は上限3MBで、縦横比は申込ページ上でトリミングできます。申込前6か月以内に撮ったカラー写真が条件で、白黒は使えません。紙の写真をさらに撮影したりスキャンしたりした画像は、反射や画質の劣化で本人確認が難しくなるとして、不適切な例に入っています。
CFP資格審査試験(本人確認書類がない場合だけ)
日本FP協会の案内では、試験当日の本人確認は運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの写真付き本人確認書類で行います。証明写真が必要になるのは、これらの書類がない場合に限られます。そのときは縦4.5cm×横3.5cm・無帽・上半身無背景の写真の裏面に氏名を書き、最初に受ける課目の試験開始30分前までに試験本部へ出します。全員が写真を出す試験ではない点に注意してください。
英検(1〜3級は縦3cm×横2.4cm)
日本英語検定協会の一次試験の案内では、1級から3級の受験者は本人確認票の写真貼付欄に縦3cm×横2.4cmの顔写真を必ず貼り、あわせて有効期限内の顔写真付き身分証明書の原本を持参します。写真と身分証の両方が必要なので、どちらかを忘れると受験に支障が出ます。このサイズは運転免許の申請用写真と同じ大きさです。
危険物取扱者試験(受験票に貼る)
消防試験研究センターは、受験票に顔写真を貼っていないと受験できないと案内しています。電子申請の場合は、受験票を自分でA4の普通紙に印刷し、写真専用紙にプリントした写真をのりで貼ります。セロハンテープは使えません。同じ日に複数の試験を受けるときは、受験票ごとに写真が必要です。
日商簿記検定(身分証で本人確認)
大阪商工会議所の持ち物案内では、受験に必要なのは氏名・生年月日・顔写真の3点が確認できる顔写真つき身分証明書で、証明写真の持参は挙げられていません。身分証を持っていない場合は、事前に商工会議所へ連絡するよう求めています。受験する地域の商工会議所の案内もあわせて確認してください。
撮影時期と写真の条件
撮影時期の条件は試験によって違います。6か月以内が多数派ですが、行政書士試験は3か月以内、宅地建物取引士試験は「当該年の1月1日以降」と、数え方そのものが異なる試験もあります。写真は試験当日の本人確認にも使われるため、現在の見た目と一致していることが前提です。宅地建物取引士試験では、合格者の顔写真が都道府県に提供され、資格登録の際にも照合されます。
そのほか、多くの試験で共通して求められる条件は次のとおりです。
- 正面・無帽・上半身(胸から上)
- 背景は無地で、影が入らないこと
- 顔の輪郭や目が髪で隠れていないこと
- 眼鏡の反射や、濃い色のレンズがないこと
- ピントが合い、傷や汚れ、変色がないこと
- 集合写真やスナップ写真からの切り抜きではないこと
服装の指定がない試験も多いのですが、本人確認の資料である以上、えりのあるトップスなど落ち着いた服装が無難です。
プリントした写真とデータ提出の違い
データで出す場合は、mmの代わりにピクセル数・ファイル形式・容量で条件が示されます。縦900×横720ピクセル以上を求める宅地建物取引士試験と、高さ320×幅240ピクセルの行政書士試験とでは、同じインターネット申込みでも数字はまったく違います。スマホで撮った元の写真を、試験ごとの条件に合わせて書き出すのが基本です。
やってはいけないのが、プリントした証明写真をスマホで撮り直してアップロードすることです。社会保険労務士試験も宅地建物取引士試験も、この方法で作った画像を不適切な例に挙げています。また宅地建物取引士試験は、アプリで加工しているおそれのある写真も受理しないとしています。肌の補正などの加工をどこまで認めるかは試験によって扱いが違うため、心配なら加工しない元の写真を使ってください。
貼付前に裏面へ記入する
願書や受験票に写真を貼る試験では、写真の裏面への記入を求められることがあります。記入する内容は、宅地建物取引士試験なら申込先の都道府県名と氏名、CFP資格審査試験なら氏名です。指示がない場合でも、氏名だけは書いておくと、はがれたときに困りません。
貼るときはのりを使います。危険物取扱者試験のようにセロハンテープを禁じている試験もあります。シール式の写真は裏面に記入できないため、宅地建物取引士試験では使えません。液体のりは紙が波打つことがあるので、スティックのりのほうが扱いやすいでしょう。
複数の試験を受けるときの準備の仕方
年に何度か試験を受ける人にとって、そのたびに撮影に出向くのは負担です。次の順に進めると手戻りが減ります。
- 受験予定の試験の受験案内をすべて確認し、紙かデータか、サイズ、撮影時期を書き出す
- 有効期間がいちばん短い試験に合わせて撮影日を決める
- 同じ撮影データから、必要なサイズごとに写真を作る
- 紙で出す分はコンビニのマルチコピー機で印刷し、裏面に氏名を書いて試験ごとに分けて保管する
マイ証明写真は、L判の写真用紙に4枚200円で、作成までは無料です。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、デイリーヤマザキ、ポプラ、セイコーマートのマルチコピー機に対応しています。サイズは用途から選べるほか、一覧にない寸法は縦横のミリ数を入力して作れます。予約は要らず、作り直しは何度でもできるので、申込み締切が迫っているときでも動けます。
一方で、データ提出だけで済む試験では印刷は不要ですし、顔の寸法まで厳しく決まっている試験で自分で測る自信がなければ、規格を承知している写真館に頼むほうが確実です。就職・転職の書類にも使うなら、履歴書の証明写真もあわせて確認しておくと準備が一度で済みます。
よくある質問
受験案内にサイズが書かれていない場合はどうすればよいですか
実施団体に問い合わせるのが確実です。申込みフォームの注意書きや、願書に印刷された写真枠の実寸が答えになることもあります。
1つの写真を複数の試験に使い回せますか
サイズと撮影時期の条件が両方一致していれば使えます。たとえば宅地建物取引士試験の郵送申込みと司法書士試験はどちらも縦4.5cm×横3.5cmですが、撮影時期の数え方が違うため、両方の要項を照らし合わせてください。
Web申込みで写真データを求められた場合は
申込みサイトが指定するファイル形式・容量・画素数に従ってください。マイ証明写真はコンビニのマルチコピー機でプリントするサービスのため、データ提出のみが必要な場合は実施団体が案内する手順でアップロードしてください。
証明写真機で撮れば規格は満たせますか
写真の大きさは合っても、顔の大きさが規格を外れることがあります。宅地建物取引士試験の案内には、証明写真機などで頭頂からあごまでが3.2cm未満または3.6cmを超えた写真は受理できないとあります。仕上がりを測ってから貼ってください。
眼鏡をかけたまま撮ってよいですか
試験によります。行政書士試験は、眼鏡で受験する人に当日と同じ眼鏡をかけて撮るよう求めています。一方でレンズの反射や濃い色の眼鏡は、宅地建物取引士試験で受理されない例に入っています。
スーツでなければいけませんか
多くの試験では服装の指定はありません。ただし本人確認の資料であることを考えると、えりのあるトップスなど落ち着いた服装が無難です。
まとめ
- 資格試験の写真は、紙かデータか、サイズ、撮影時期が試験ごとに違います。貼る写真の大きさは45×35mm・40×30mm・30×24mmの3区分が中心です
- 有効な撮影時期は6か月以内が多い一方、3か月以内や「当該年の1月1日以降」を求める試験もあります
- 顔の寸法、用紙、裏面の記入、貼り方まで決めている試験があるため、年度ごとの受験案内で最終確認してください
スマホやパソコンの写真から、コンビニで証明写真が作れます。背景の色の変更や美肌補正までブラウザ上で完結し、料金は4枚200円です。
マイ証明写真で作ってみる