証明写真

証明写真の表情|笑顔はあり?口角と目線の作り方

証明写真の表情づくりのポイントを表したイラスト

証明写真を見返して「なんだか怒っているように見える」と感じたことがある人は少なくありません。表情を作ろうとするほど顔がこわばり、力を抜こうとすると今度は気の抜けた顔になる。この記事では、笑顔が許される用途とそうでない用途の線引きを整理したうえで、口角・目線・顎という3つの具体的な操作に分けて表情の作り方をまとめます。感覚ではなく手順にすると、再現しやすくなります。

証明写真で笑顔はありか、なしか

最初に結論を分けておくと、判断は提出先の規定があるかどうかで決まります。

用途表情の目安
パスポート・マイナンバーカード・運転免許無表情に近い状態が求められる。歯を見せる笑顔は不可とされることが多い
就職・転職の履歴書口を閉じた、口角がわずかに上がった程度の表情が選ばれやすい
アルバイトの履歴書やわらかい表情でも問題ないことが多い
資格試験・受験願書本人確認が目的。無表情でも自然な表情でも可の場合が多い

公的な身分証明書では、顔の特徴を機械や人が照合できることが目的です。そのため口を開けた笑顔や、目が細くなるほどの笑顔は認められないことがあります。規定は発行元によって異なるため、提出先の案内を必ず確認してください。

履歴書の場合は法的な規定がないぶん、「硬すぎず、崩れすぎず」の中間を狙うことになります。この中間が最も難しいので、次の章から具体的な作り方に入ります。

口角:上げるのではなく「引く」

口角を上げようとすると、多くの場合は口全体が横に広がって不自然な形になります。試してほしいのは、上げるのではなく奥歯を軽く合わせて、口の端を後ろに引くという動きです。

  1. 口を閉じたまま、奥歯を軽く合わせる(噛みしめない)
  2. 口の両端を、耳のほうへ数ミリだけ引く感覚を作る
  3. そのまま3秒キープして、力が入りすぎていないか確認する

この状態は、鏡で見ると「ほとんど笑っていない」ように感じます。しかし写真になると、口元がわずかに持ち上がった穏やかな表情として写ります。証明写真は縮小されて印刷されるため、鏡で見て「ちょうどいい」と感じる笑顔は、写真では過剰になりがちです。

もう一つ有効なのが、撮影の直前に「い」と小さく発音してから口を閉じる方法です。口輪筋がほぐれて、口角が自然な位置に戻ります。緊張していると口元だけが固まるため、この一手間で表情の硬さがかなり抜けます。

目線と目の開き方

目線はレンズの中心に合わせます。スマートフォンで撮る場合、画面に映った自分の顔を見てしまいがちですが、それだと視線が下を向いた写真になります。見るのは画面ではなくレンズです。

目を大きく開こうと意識すると、眉が上がって驚いた表情になります。目は開くのではなく、眉を動かさずにまぶただけを普段より1ミリ上げるくらいの感覚が自然です。眉に力が入っているかどうかは、指で眉の上に軽く触れると分かります。

撮影の直前に2、3回まばたきをしてから撮ると、目が乾いて半開きになるのを防げます。まばたきの直後は目が開きやすいので、シャッターのタイミングを合わせると失敗が減ります。

片目だけ小さく写る、いわゆる左右差は多くの人にあります。気になる場合は、小さいほうの目を少しだけ意識して開くと差が縮まります。ただし完全に揃えようとすると不自然になるため、ほどほどで構いません。

顎の引き方と首の角度

「顎を引いてください」と言われて、そのまま下を向いてしまう人は多くいます。顎を引くというのは、顎の先を下げることではなく、頭を後ろに水平移動させる動きです。

やり方は次のとおりです。背筋を伸ばして座り、頭の位置を変えずに、後頭部だけを真後ろに数センチ引きます。二重顎ができそうな感覚があれば、引きすぎです。1センチ程度戻すと、顎のラインが自然に出ます。

逆に顎が上がっていると、鼻の穴が正面から見えてしまい、見下ろしているような印象になります。カメラの高さが目の位置より低いと顎が上がりやすいため、スマートフォンで撮る場合はレンズを目の高さかやや上に置くのが基本です。

首の角度と姿勢は表情以上に写りを左右します。詳しくは証明写真の写りをよくする|光・角度・姿勢のコツで、光の当て方とあわせて整理しています。

顔がこわばってしまうときの対処

撮影のときだけ顔が固まる、というのはよくあることです。表情筋は緊張すると縮むため、意識で戻そうとするより、いったん動かしてから止めるほうが早く戻ります。

  • 大きく口を開けて5秒キープしてから力を抜く。顔全体の緊張が抜けます
  • 頬を膨らませて3秒、そのあと息を吐く。口まわりがほぐれます
  • 肩を上げて一気に落とす。首と肩の力が抜けると表情も緩みます

そのうえで、シャッターの直前に息を軽く吐きます。息を止めていると顔にも力が入ります。吐きながら撮ると、表情が緩んだ瞬間が写ります。

それでもうまくいかないときは、続けて何枚か撮って後から選ぶのが現実的です。1枚で決めようとすると1枚ごとの緊張が上がります。写真を撮られること自体が苦手だという場合は、証明写真が苦手な人へ|変になる原因と対処法もあわせて読んでみてください。

履歴書の証明写真で歯を見せて笑ってもよいですか。
応募先によって受け取られ方が変わります。一般的には口を閉じ、口角がわずかに上がった程度の表情が選ばれています。接客業など、明るさが評価される職種ではやわらかい表情が好まれる傾向もあります。
パスポート用の写真で真顔だと、機嫌が悪そうに見えます。
口を閉じたまま口角をわずかに引くだけであれば、無表情の要件を外れないことが多くあります。ただし規定は発行元で異なるため、提出先の案内を確認してください。
目線はどこを見ればよいですか。
カメラのレンズです。スマートフォンで撮る場合、画面の自分の顔ではなくレンズ本体を見てください。画面を見ていると視線が下がった写真になります。
撮るたびに表情が違ってしまいます。
口角・目線・顎の3点を毎回同じ手順で作ると、再現性が上がります。手順を口の中で唱えてから撮ると安定します。
顎を引くとどうしても二重顎になります。
引きすぎている可能性があります。後頭部を真後ろに引く動きで、顎の先は下げないでください。カメラの高さを目の高さかやや上にすると、引く量が少なくて済みます。

まとめ

証明写真の表情は、感覚ではなく操作の組み合わせとして考えると安定します。

  • 笑顔の可否は提出先で決まる。公的書類は無表情に近い状態が基本
  • 口角は上げるのではなく、奥歯を合わせて口の端を後ろへ引く
  • 目線はレンズ、顎は後頭部を真後ろに引く。眉は動かさない

鏡で見て「控えめすぎるかもしれない」と感じるくらいが、写真になるとちょうどよく写ります。何枚か撮って、後から落ち着いて選べる状態にしておくのが確実です。

スマホやパソコンの写真から、コンビニで証明写真が作れます。背景の色の変更や美肌補正までブラウザ上で完結し、料金は4枚200円です。

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